山形大学医学部

内科学第三講座(第三内科)

神経内科・糖尿病内科・代謝内分泌内科・血液内科(第三内科)

所在地
連絡先

〒990-9585
山形県山形市飯田西2-2-2
TEL 023-628-5316 (直通)
FAX 023-628-5318
mail:naika3@mws.id.yamagata-u.ac.jp

医学生・研修医の方へ

研究概要

当講座の研究内容をご紹介いたします。

糖尿病内科・代謝内分泌内科部門

  •  臨床内分泌研究
     多岐にわたる内分泌疾患を全般的に診療しております。その中で、実際の臨床に即した取り組みを行っております。以下に、幾つか記載します。

    ・先端肥大症の治癒判定の精度向上、及び、予後改善の取り組み。
     多種負荷試験を術前、術後に行い、その結果、特に奇異性反応を重視する事により、より精度の高い治癒判定ができないか研究しております。また、術後、見過ごされがちとなっている成長ホルモン低下状態を、速やかに判定し、成長ホルモンを補充し、患者様のQOL及び臨床検査値へ与える影響の程度を調べております。

    ・異所性クッシング症候群の診断、及び、治療の向上の取り組み。
     疑い症例に、下錐体静脈サンプリングや、本邦ではまだ認可されていない111Inペンテトレオチドを用いた全身シンチ(オクトレオスキャン)を行い診断の精度を高める試みを行っています。また、検査薬であるメトピロンを異所性の腫瘍を画像的に確認し得ない症例に使用し、臨床的には無症状の状態を長期に維持し、予後を改善させる取り組みを行っております。

  • 糖尿病の遺伝背景の解析
     糖尿病有病率は近年、急速に増加しており、平成14年の厚生労働省の報告では、本邦では、740万人もの糖尿病が強く疑われる人(糖尿病患者)、及び、880万人ものその可能性を否定出来ない者(予備軍)がいます。糖尿病は種々の合併症を引き起こし、種々の健康障害をもたらします。死因という点でみても、第1位(脳血管障害。心血管を合わせると)ですし、生活の質の低下(成人に成っての失明の第2位;人工透析の病因の第1位、等)の点でみても、重要な疾患です。

     本症は、生活習慣病と位置づけられますが、生活習慣の他に、遺伝因子も、その病因として大きな役割を果たしている事がわかっており、この遺伝因子を解明しする研究を行っています。この研究は、山形県の幾つかの町での住民検診受者を対象として、1979年より行っており、国際的に高く評価されています。また、2002年より、文部科学省の21世紀COEプログラムの1つとして採択された事業の一部として更に発展中です。

  • 臨床糖尿病研究
     糖尿病は、その発症の背景、あるいは、合併症の程度、等一人一人の病態が不均一です。そこで、臨床研究は、これらの点を踏まえて多岐の視点から行われる必要があります。現在、合併症の進展予防に関与する因子、薬物の効果、等について種々の研究を行っております。

  • 遺伝性代謝疾患の病因遺伝子異常の解析、及び、その病態との関連についての研究
     急性ポルフィリン症、遺伝性セルロプラスミン欠損症、等の研究を行っております。

医学生・研修医の方へ

見学申し込み・入局案内

当講座では他大学出身の方も多数ご活躍されております。いつでも歓迎いたしますので、お気軽に下記までご連絡ください。

お知らせ 2017,4,20

「パーキンソン病患者様からご提供された遺伝子の解析結果の公表について」