山形大学医学部

内科学第三講座(第三内科)

神経内科・糖尿病内科・代謝内分泌内科・血液内科(第三内科)

所在地
連絡先

〒990-9585
山形県山形市飯田西2-2-2
TEL 023-628-5316 (直通)
FAX 023-628-5318
mail:naika3@mws.id.yamagata-u.ac.jp

医学生・研修医の方へ

教授挨拶

脳神経内科は、脳・脊髄・末梢神経・筋に関する、あらゆる内科的疾患を診る科です。神経・筋は全身に分布するため、脳神経内科では全身を幅広く診察し、神経・筋疾患以外の他領域の疾患(内科、整形外科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、泌尿器科など全ての他科)との関連も診察する総合診療科でもあります。また、脳神経内科では社会の高齢化に伴い増加傾向である、認知症脳卒中というcommon diseaseの診療を行うため、今後ますます社会に必要とされる診療科です。

山形大学脳神経内科は、加藤丈夫教授、鈴木匡子教授を中心に、体制を変化しながら発展し、診療を通じての臨床現場での発見、および地域コホート研究での新知見において世界的業績を挙げてきました。202041日付けで、太田康之が内科学第三講座神経学分野(脳神経内科)教授に着任しましたが、これからも、日々の診療を最も大切にして、「診療において患者さんから学ぶ姿勢」、「臨床現場に基づき、臨床現場に活かされる研究」(橋渡し研究:translational research)を合言葉に、山形に根付きながら、世界に新知見を発信し続ける教室を目指します。

脳神経内科は診療および研究を通じて、未だ解明されていない「脳」の神秘を探求する、学問的にも興味深い診療科です。また、神経学的所見がとれる脳神経内科医は重宝され、脳神経内科医が全国的にも少ない山形では活躍の機会にあふれています。山形大学脳神経内科では、個性を尊重した教育を心掛けます。共に山形大学脳神経内科で活躍しましょう。

内科学第三講座神経学分野(脳神経内科) 教授

太田 康之

血液内科は、白血球、赤血球、血小板といった血液細胞の異常や止血に関わる異常を診断し治療する科です。一般的な貧血などの他、治療を要する代表的な病気には、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの血液がんがあります。血液がんの治療は、抗がん剤が中心です。様々な全身的合併症を引き起こす治療ですが、合併症を適切にコントロールしていくことで治癒に至る患者も少なくありません。治療には抗がん剤の専門知識だけでなく、総合内科的な全身管理を行うスキルも重要です。また、血液内科では、新たな薬剤が次々と導入されている他、HLA半合致移植、キメラ抗原受容体T細胞療法など最先端の移植・細胞治療も重要な治療の一つになっています。このように、血液内科は、極めて専門的かつ最先端の知識、治療技術に加え、総合内科としての力が求められる診療科です。そして、疾患の治癒を目指して診断から治療まで、一貫して診療を担当できるのも大きな魅力です。

山形大学血液内科は、これまで山形県の血液疾患診療において中心的な役割を果たすとともに、重要な臨床試験や国際的な治験に携わってきました。特に新規薬剤開発においては、先代の石澤賢一教授をはじめとする多くの先生方のご尽力により、世界レベルの業績を上げ、血液疾患診療の発展に大きく貢献しています。今後も、日々の臨床において患者さん一人ひとりに向き合い、最適な治療の提供を継続するとともに、これまで以上に臨床研究、治験へ積極的に参加してまいります。さらに、臨床現場で直面する様々な課題を元にして、臨床に即した新たな研究にも取り組み、山形発の情報発信を強化していく所存です。
血液内科は非常にダイナミックな分野です。新規薬剤や移植法、細胞療法の進展により治療は常に変化している他、日常臨床では腫瘍が劇的に縮小し治癒に至るといった印象的な経験をすることができます。また、難治性の疾患に対する新しい治療の研究に挑戦する機会が多く残されています。山形県は全国に比べ血液専門医が不足している地域です。しかし見方を変えれば多くの患者さんが血液専門医の活躍を待っており、一人一人が存分に力を発揮できる場が多く残されていると考えることもできます。一人でも多くの方が山形大学血液内科に加わってくれることを心からお待ちしています。一緒に学びながら血液内科診療の発展に貢献していきましょう。

                        内科学第三講座血液学分野 教授
                     横山 寿行

現在、多くの大学が糖尿病内科と内分泌内科に別れ、個々に診療を行なっている状況で、当科はいずれにも偏るなく診療、研究を進めております。糖尿病は、国内外ともに圧倒的に患者数が多く、加えてインスリン療法などの治療の特殊性から、生活習慣病の中でも唯一、専門医が認められている疾患です。また内分泌分野は、稀ながらも確実に患者は存在し、未だ明確な診断基準、検査法、治療法が確立していないことから、職人的専門性が必要とされる領域です。

医学・医療の知識は極めて過剰になり、これら2つの領域の習得に多くの時間と労力が必要な現状で、医師はより質の高い情報を選択できる能力を身につけなければなりません。そして更に必要なのが、このような過剰な情報のなかでもそれぞれの疾患の「根幹」を確実に捉える能力を養うことです。

我々が専門としている領域は、ホルモンの分泌・作用異常とそれによって引き起こされる代謝異常が「根幹」にあります。多くの新しい検査法や治療法は、いずれもそれに対する応用でしかなく、まず学ぶことは患者に起きているホルモンの分泌・作用の異常を確実に捉えること。その上で検査法や治療法を実践できるようになることが臨床の基礎になります。

当科では、医療の「根幹」をしっかり学び理解し、その上で自ら考え医療を実践できる人材を育てることを基本にしております。そして、医師の「根幹」として「人を治せる医師」を育成することを最終目標に指導していきます。

 

内科学第三講座 糖尿病・内分泌代謝学分野(糖尿病・内分泌代謝内科) 准教授

諏佐 真治

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お知らせ 2017,4,20

「パーキンソン病患者様からご提供された遺伝子の解析結果の公表について」